コムデギャルソン
コムデギャルソンについてまとめてみます。
コムでギャルソンは1969年に日本のファッションデザイナーの川久保玲が設立した高級ブランドです。そのブランド名の由来は「少年のように」というフランス語で、既存の服飾の概念を崩した、非構築的で斬新な表現方法で多くの外国人デザイナーに影響を与え、現在も根強い人気を誇ります。
服の表面に、捩れや歪み、アシンメトリー(左右非対称)といった大胆な手法を取り入れることで、布自体が持つ表現力を極限まで追求したデザインとなっており、生地をあえてぼろぼろにするといったものや、セーターに穴を空けるなどアバンギャルドな表現が多く見られます。ファッションデザインというよりはアート表現に近いというのがコムでギャルソンの特徴ですね。また、その独特な崩し方から「乞食ルック」とも言われていました。
1980年代前半は白と黒を中心としたモノトーンを多く使っていました。今でこそ当たり前のように見かけるモノトーンファッションですが、こういった表現方法は当時のそれまでのモードの常識を覆すほど衝撃的だったと言われています。
一時期は黒い服の代名詞と言われたほど黒を多用し「黒の衝撃」「ジャパネスクカジュアル」と呼ばれ、「カラス族」という流行語まで生まれたほどです。コムデギャルソンと言えば流行にとらわれないという印象を受ける方が多いと思いますが、この黒を基調とした表現は「ソニア・リキエル」や「ジャンポール・ゴルチェ」らによって70年代末から取り入れられてきたもので、こういったことを踏まえるのであれば、コムデギャルソンも当時の時流に乗ったものであると見ることができます。
ですが黒が流行によってありふれた色となってしまい黒の持つ「反抗」の意味が欠落してしまったため、次第に黒から赤へと移行して行きました。
コムデギャルソンの商品は常に新しいものを追い求めているという性質からか、多くのパターンのものが存在しながらも1つのタイプの生産数が少ないという特徴を持っています。またその独特の形状から細かな縫製チェックが必要となりますので、「アートファクトリー」という製造工程を形成します。コムデギャルソンの製品は商品の絶対数が少なく、非常に高価であるという特徴があります。これは一つの製品の製造に非常に時間がかかり、市場への需要超過となるとすぐに店頭から姿を消すというのが原因になっています。コムデギャルソンの製品は手に入れにくいものですが、その難度に見合った素敵なものが揃っていますので、好みのものを見つけたら迷わず購入した方が良いかもしれませんね。